top of page
  • yaginouen

皲䜜ず持続可胜性

 わが家では、䞻食甚のうるち米、もち米、そしお叀代米の䞀皮である緑米を栜培しおいたす。その面積は合わせお玄アヌルで、自家採皮した皮もみを播くこずから始め、蟲薬ず肥料を䜿わない、陀草を楜にする工倫などいろいろこだわりがあるのですが、ここでは収穫以埌のこずに぀いお曞こうず思いたす。枛蟲薬、自然栜培、有機栜培など栜培法を気にされる方は倚いず思いたすが、収穫や貯蔵法に぀いおはあたり意識されおいないのではないでしょうか。


 わが家の皲刈りは、たずバむンダヌずいう機械で刈り取り束ねる䜜業から始たりたす。これは、鎌で刈り取り皲わらで束ねおいた手䜜業を機械に眮き換えたものです。そしお、地域に豊富にある竹を組んで「ならし」ず呌ばれる干し堎を田んがに䜜りたす。そこに刈り取った皲束をかけおいき、気象条件によっお日週間、長い時はか月、日光ず颚によっお自然也燥させたす。これが「はざ掛け」あるいは「掛け干し」ず呌ばれる圓地で昔から行われおきた皲の也燥方法です。その埌、䞀定の氎分率たで也燥したころにハヌベスタヌずいう機械を䜿っお脱穀し、籟を袋詰めしお運び出したす。これを倉庫に垞枩で保管し、必芁に応じおその籟を機械にかけお籟摺り・粟米䜜業を経お食べられるお米にしおいきたす。

 幎ほど前は、圓地でもごく圓たり前に行われおきたのですが、近ごろはコンバむンずいう機械で刈り取りず脱穀を䞀気に進め、すぐに也燥機で也燥させ、籟摺りをしお玄米で貯蔵するずいう方法をずる蟲家がほずんどになっおきたした。玄米にした堎合には、その保管は冷蔵庫ずいうこずになりたす。


 私が研修䞭に教わったこの「はざ掛け」にこだわっお続けおいるのは、

① 地域の資源である竹を掻かせるから

② 倧型の機械を䜿わなくおもできるので掛かるお金も少なくお枈むから

③ 電気や燃料を䜿わずに自然の力によっお也燥させるこずができ、貯蔵にも電気を必芁ずしないので、省゚ネルギヌで持続可胜性が高いから

④ そしおおいしいお米になるから

 です。


 ・震灜を機に、千葉県内の私の友人も、゚ネルギヌのこずを考えおコンバむン刈りからはざ掛けに切り替えたした。昚幎月日に房総半島を襲った台颚号では暎颚による倧きな被害が出おわが家も倉庫が被灜したしたが、その埌に長期の停電がありたした。ちょうど皲刈りの時期でしたが、皲の也燥斜蚭が皌働できず、そのため皲刈りができない蟲家も倚かったのです。そんな䞭、わが家は少しず぀皲刈りを進めおいたした。日本の蟲業を゚ネルギヌ消費や環境負荷、地域資源の掻甚ずいう芖点から考えるこずも倧切ではないかず思うのです。囜連で'持続可胜な開発目暙が掲げられおいるように、「持続可胜性」が今ずおも倧事な問題になっおきおいるのですから。

写真巊䞊バむンダヌによる刈り取り 写真䞊䞭はざ掛けずハヌベスタヌによる脱穀

写真右䞊籟袋で垞枩貯蔵 写真巊䞋籟摺り・粟米䜜業 写真䞭䞋はざ掛けに䜿う竹を冬堎に䌐る 写真右䞋はざ掛け米を応揎しおいただく取り組み「はざ掛け米トラスト」


 この考え方に察しおは、こんなに手間をかけおいおは、やれる面積も限られおしたうだろう。倧芏暡化ずいう䞖の流れに逆行したこのやり方で、今の高霢化した蟲村を守るこずに぀ながるのか蟲村の「持続可胜性」はどう考えるのかず疑問を持぀方もいるかもしれたせん。それに぀いおは、別の芖点から改めお曞こうず思いたす。 


 わが家では、おずずしず昚幎、台颚被害で途方に暮れおいた時に、思い切っおお手䌝いしおくださる方を募集しおみたした。そうしたらたくさんの方々が来お、楜しくお手䌝いしおくださったおかげで窮地を乗り切るこずができたした。秋のわが家の田んがは、たくさんの人が䜜業をしおいお掻気づいおいたした。人の姿がたくさんあっお、にぎやかな蟲村になったらいいなず改めお思いたした。


 

閲芧数241回0件のコメント
bottom of page