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学校給食センターの栄養教諭さんたちとの面談


地元の南房総市では、完全米飯給食、つまりパンも麺も出ない給食を実施しています。食材もお米をはじめ地元の生産物を増やそうと努力しているということで、今年は生産者向けの「給食レストラン、」

広報みなみぼうそう2019年5月号 より

が開催されています。先日、その一つに参加してきました。給食レストランというのは、その日に子どもたちが食べるのと同じ献立の給食を学校で一般市民も味わうことができる企画で、毎年何回か開催されています。食材を給食へ納入することを考えている農家を対象にした給食レストランは初めてでした。

この日は、まず給食をいただいた後、子ども達が食べている教室を見学。そして最後にこども教育課の担当者と2つの給食センターの栄養教諭(栄養士)さんたちとの面談がありました。年間の献立表や、食材ごとの使用実績などの資料が配られ、こちらも季節ごとに対応できる作物の一覧を提示しました。「ニンジンは年間通して必要なのに生産農家さんがいないので大歓迎」とか「ゴマも地元産だったらいいですね」などと好意的な反応を感じました。まだ地元で調達できている食材は十分ではなく、市場を通して調達しているということでした。南房総市では、初めに献立を決めてから食材の調達を考えるというのではなく、栄養教諭が農家とのやり取りをしながら、地元産の野菜や果樹などの出荷状況に合わせて翌月の献立を決め、足りないものは市場から調達しているということで、想像とは違って柔軟な対応だと感じました。

わが家では、これまで数回ニンジンを納入したことはあったのですが、給食センターへ直接納入ではなかったので、栄養士さんと直接お話しする機会がありませんでした。今回ゆっくり話し合うことができたので、いろいろな品目での対応を考えたいと思います。価格は市況に応じて決めるということなので、現状では有機農家としては満足できる条件にはならないことでしょう。しかし、地元の子どもたちに地元の生産物を食べて欲しいというのはわが家の願いでもあるので、まずは栄養士さんたちとの信頼関係を築いていきながら、有機農業への理解を深めていただき、少しずつでもこちらからの要望や提案を直接伝えられるようにしていきたいと考えています。

最近は、学校給食の質について少しずつ関心が高まってきているように感じます。千葉県いすみ市では、給食米を100%地元の有機米に換えました。同じく木更津市でも学校給食へ有機米を取り入れるための生産準備が始まったそうです。わが家でも食材の提供を、地元の学校給食を良くしていくことに関わっていくきっかけにしたいと改めて思いました。


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